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経験を通して学ぶチャンスを大切に


 現代は生活が便利になった分、昔に比べて、さまざまな体験をするチャンスが減ってきています。昔はお風呂を沸かすと、湯船の上の方のお湯は熱くなっているのに、下の方まだぬるいといったことを体験する機会がありました。夏休みに田舎に行けば、すいかが井戸で冷やしてあって、冷たいすいかを食べながら、「水でものが冷える」「井戸は深いところが冷たい」ということを、子ども達は経験を通して、体で理解していくことができました。なにもかも昔の生活が良いとはいえませんが、自然の不思議さや美しさに驚いて、感動する心、身近な自然現象に出会って、「すごい」「不思議」と驚き、想像する心、素直に感じる心を育てるという視点で見れば、生活は少し不便くらいな方が、多様な経験ができるということも事実です。
 世の中が慌しくなっているせいでしょうか、学習についても「早わかり」「ラクわかり」を求めるような傾向があります。けれども、断片的な知識ははがれ落ちやすく、本当の学力にはつながりません。小学校に入って、理科の時間におもしろい実験をしても、子どもの中に「なんだろう?」という関心や、「もっと知りたい!!」という意欲が育っていないと、その場限りのものになってしまって、その先へと発展していかないのです。
 これらの心をはぐくむために大切なことを挙げるとしたら、「本物にふれる」ということです。水、土、植物、動物などの自然物はもちろんですが、雨や風、光、波などの「自然現象」もまた、身近な「本物」です。
 自然物と人工物、例えば生花と造花を比べてみると、意識の上ではどちらの花も「きれいだな」と感じたとしても、実際に脳に届く情報量は全く異なります。音にしても、自然の風の音や波の音は、非情に複雑で多くの情報を持っているのに対して、人間が作った音楽は、それがいかに名曲といわれる物であっても、情報量としては格段の差があるといわれます。「本物」にふれて、感じて、観察したり、働きかけたりすることを通じて、子どもはさまざまなことを学び、「感じる心」もはぐくまれていくのです。 
 
 近年、日本の子どもたちは、生まれた時から、バーチャルな刺激にさらされる傾向にありますが、いつでもテレビやビデオがついているような環境では、自然の音や、日常の生活音などへの感受性が薄れてしまうおそれがあります。子どもたちが生まれつき持っている「驚きに目をみはる心」を損なわないためには、バーチャルな刺激をコントロールするという意識も必要でしょう。
 特に「○○しよう」と構えなくても、いつも車で通っている道を今日は親子でゆっくりと歩いてみるだけでも、雲の形や風の音、葉っぱの色、鳥や虫の声など、いろいろな発見や出会いがあることでしょう。子ども達に何かを教えようとリードするのではなく、子どもと一緒に驚きや不思議を楽しんでみて下さい。
 
京都幼児教室 桂田先生より  2008年6月 掲載
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